七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 ブリッツ 』 - TBLITZ -  於 新宿バルト9 シアター3

ジェイソン・ステイサムは 『トランスポーター』 以来好きでチェックしている。
全部とまでは行かないが、出演作は観ている方だ。
その中で今回は今までとは少し違ったキャラクターの主人公であった。

ストーリーは札付きの暴力刑事が警察官連続殺害事件を追うと云うもの。
良くあるプロットだが、この手の作品につきもののドンパチやカーチェイスなどは皆無。
ステイサムも過去の作品に比べると、暴力シーンこそ過激だがアクションは地味で台詞も多い。
相変わらず腕っ節の強い男の役だが、随分と人間臭いキャラクターであった。

水泳の飛込競技の元選手で、ファッションモデル出身のステイサム。
スクリーンデビュー当初は演技も拙く台詞を多く語れる俳優でなかったのではないか。
それ故の無口で謎多き凄腕の男を演じて来た。
そこから出演作品を増やしながら演技も身に付けて来たのだろう。
今の彼の演技力を分析する目は自分にないが、
歳を重ねて渋味は出て来たし、少し脂ものって来てイイ感だと思う。


blitz
(C) 2010 Blitz Films Limited.


舞台はロンドン。 当然、言葉も米語ではなく英語。
独特の切れがありダルな印象の米語より英語の方が聴いていてタイトで好みだ。
街並みや空気感もハリウッド映画にはない質感がある。
今時の表現をすれば“盛った”感じがなくてシンプルかつリアルな印象。

特にトリッキーな展開もなく地味だが、その分、警官殺しと云う犯罪の過激さが浮き出ていた。
昔、テレビの深夜放送で観ていた『特捜班CI5』が思い出された。(あれはソコソコ派手だったけど)
ただ、犯人のキャラクターが今ひとつ。 ひと味欠ける感じで魅力がなかったのは残念。

それにしても、今回ステイサム演じるブラント刑事。
作中で拳銃を撃ったのはたった一発だけだった。
そこだけ取り上げても、異色の作品だったかも知れない。

アクション俳優とセクシー女優は次のステージの選択によって仕事が決まる。
仕事を選ぶのではなく、仕事に選ばれると云うこともあろう。
ステイサムはどこへ行こうとしているのだろう。
 
 
  1. 2011/10/18(火) 13:17:29|
  2. フォト・キネマ・アートとか
  3. | コメント:0
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