七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

三三独演会 『 秋 』  於 練馬文化センター 小ホール / 平成二三年一〇月ニ六日

辰巳の辻占 / 右太楼
高砂や / 三三

(仲入り)

三軒長屋 / 三三


三三はまくらで人前で話すのは苦手だと云う話をよくする。
すると会場からは噺家が何を言うかと云った感じの笑いが起きる。
しかし師の言うことはあながち嘘ではなかろうと自分は思っている。

話芸と話術は違う。

師は話芸に長けているが話術はどうだろう。
独演会ともなればまくらが長くなる。 その時の師は何とはなし落ち着かなげに見えるのだ。
まるで時間の隙間を恐れるかのように早口で喋り続ける。
うまい話題でまくらの筋道が立つとホッとしたように表情が和らぐ。
そしてそれを話し終えて次の話題へ移る “ 間 ” がぎこちない。
客を窺っている。 その瞬間、柳家三三に蛭田健司(師の本名)が垣間見える。
師匠小三治のように泰然自若とは行かないようだ。

噺に入ってしまえば覚えた根多を演じ切ればいい。
それは芸であり術ではない。

芸は修練精進に拠るところが多く、磨けば光る。
しかし術には天賦の才に拠るところ少なからずな気がするのだ。

大師匠小さんは「芸は人なり」と言った。 言い得て妙だ。
ならば術はなんであろう・・・誰か説いてはくれまいか。
 
 
  1. 2011/10/27(木) 12:56:21|
  2. 演芸など
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